君たちは、この本が読めない成人男性、「みくのしん」を知っているだろうか?
とかく、私は彼のことが大好きだ。
最初は声がデカくて陽キャっぽくて怖いと思っていたのだが、知れば知るほど「なんて感性の豊かすぎる人間なんだ」と、愛おしさすら出てくる。
彼個人の詳細は割愛するが、とにかく彼は生きることの全てを楽しむことについて天才的なのだ。
羨ましく、恐ろしいほどに。
動画を見てもらうのが一番早いのだが、彼の感受性の豊かさが明るい方に振り切れていることが、何よりの証拠である。
昨今の若者が今まさに暗い方向に振り切れそうな今、こんなにも人生を楽しく生きられることが羨ましくて仕方ない。
だが、彼のようになることは不可能ではない。
そのためには、今まで我々が「子供っぽい」と思っていたその小さな喜びに、改めて心を踊らせることが一番近しいのだと思う。
食べ物がおいしそうとか、この表現や写真がいいとか、そういう小さな喜びを口に出して、認識する。
多分、我々が彼のようになるには、そういうことでいいのだと思う。
了